思考力も記憶力もなくひたすらカンだけに頼った人生を送るMIKAのツメの甘すぎる日常生活
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・・・さっきから私とヒットミ―ちゃんは交差点の赤信号で止まっている一台の青すぎるほどに青い車を調剤室の奥から眺めていた。
「・・・青い車っていうのは女の選択肢にはないよね・・・」
「そうですねー水色とか紺色はあっても青はまずあり得ませんね・・・」
「でさ、どんな車種であれあの色をした車って、決まって金色の輪切りのおみかんみたいなホイールなんだわ。」
「で、男子ひとりかもしくは助手席にも男子が乗ってるっていうパターン。」
「それって走り屋のヤンキーみたいな人ですか?」
「それがさ・・・」
「はい?」
「なぜか痛車に乗ってる人とキャラかぶってんだよ。」
「アイタタタタ・・・」
黒いCR-Xとかコンバーチブルのユーノスもこのパターンだよなあ・・・謎だ。
謎といえばなんでイカ釣り船であれ豪華客船であれ軍艦であれ日本の船の名前には丸がつくんだろう? クイーンエリザベス丸とは言わないし・・・
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このまま私は仁くんと一緒に桃太郎の桃みたいにどんぶらこと流されていってしまうのでしょうか神様?・・・今日はあんまり遠出しないでおこうと思ってたのに・・・ドピーカンの夏空に、さらさらした湿度の低い風、ものみな全てがくっきりとした輪郭を持って目に迫ってくるのがまるで麻薬のように脳に働いて、気がつけばこんなところまで来てしまっていた・・・いったいここはどこなのかイマイチわからない。 なんか雨がぽつぽつしてきたし・・・バイク屋さんにTELして聞いてみようと思って仁くんから降り、屋根のあるバス停に入ったとたんに突然ざざ~っとバケツをひっくり返したような土砂降り。
「もしもし~今森本って書いてあるバス停で雨宿りしてるんですけど~」
「なに雨?! こっちはごっつい晴れとるで!」
「え~うそ~っ」
・・・・私のいると思われる付近にピンポイントで暗雲が垂れこめているのがそこからも観測できるらしい・・・・まあ止むまで待ってみよう。 何時まで待つのかな?・・・こんな時に限ってipod持ってきてない。 何かとっても有意義なことを考えようと思っても、頭の中はさっきから仁くんと一緒に氾濫した河川をどんぶらこしているイメージに占領されてしまって何も有意義な考えが浮かんでこない。
・・・結局40分間雨宿り。 幹事だというのにあゆ姫お帰りなさい会に大遅刻。
今日はダンスのレッスンがお休みだったので、英会話の終わった後みんなをご飯に誘ってみたら、波平が言った。
「どうしようかな・・・これからバードスタジアムにいるTodd達と合流してサッカー観ようかなって思ったりしてるとこなんだけど・・」
「なにサッカー? 行く!」
躊躇しているS子さんを強引に誘い、波平の車とS子さんの車に仁くんに乗ったMIKAが挟まれた格好でバードスタジアムへ向け出発。 スタジアムからかなり離れた秘密の駐車場に仁くんと車を停め、スタジアムへ向かって歩きはじめる。 照明に浮かぶスタンド席はほぼ満員なのが外からも見える。 不思議と気分が高揚してきた。 サポーターのドラムや歌に交じって時折、観客が一斉に発する歓声とも悲鳴とも嘆息ともつかない声が相当なボリュームで聞こえてくる。
「もうさ、おまつりとかフェスティバルとかがあるとテンションどんどん上がっていくタイプでしょ?」
「え?」
だしぬけに何だ?
「ひとが楽しそうにしてる声が聞こえてきたらもう首突っ込まずにはいられない、みたいな。」
「・・なんでわかるの?」
「もう、さっきから顔つきがまるで違ってるよね。」
そうなのだ・・・どこかで何か騒ぎが起きているような気配があるともうじっとしていられない。 えでっけ(注:江戸っ子)とのハーフのせいか知らないが、パトカーや消防車のサイレンの音が聞こえてきただけで外に飛び出していってしまうタチなのだ。
スタジアムに着いた時には前半終了近くだった。 大山ハムの出店でソーセージと飲み物を買い(ガーリック味のソーセージがいちばん美味)、スタンド席にいたTodd達と合流。
「MIKAがサッカー見に来るなんて意外だね~フィギュアスケートしか興味ないと思ってたからさ~。」
お約束のフィギュアスケートネタ。 (かの地アメリカのど田舎ではフィギュアスケート=ゲイ図式が成り立っていて、それを観戦することは男子の間ではからかいのネタにしかならないらしい。 私が結構ファンなのを知って以来、何かにつけこのネタをふってくる。) まあ、大してそのノリと変わりないかも・・・私は昨シーズンまで在籍していたGKシュナイダー潤之介の“ルックスの”ファンだった。
たとえワールドカップの日本の試合でも後でニュースダイジェスト見ればいいやってタイプの私だが、やっぱり現場に行くと否が応でも盛り上がる。 前半は1-2で負けていたが、後半面白いように点が入り、結局2-4で圧勝。 応援し甲斐のあるゲームだった。
こっちのゴール側に陣取るガイナーレのサポーターは200人くらいはいるだろうか。 お揃いのグリーンのシャツにグリーンのタオル、大きなフラッグが3本、ひっきりなしに替え歌を歌いドラムをたたきぴょんぴょん跳ね、逆転で圧勝していることもあってものすごい盛り上がりようだ。 それに対しあっち側のゴールにふと目をやると、アウエーの佐川印刷のサポーターらしき人物が・・・・ひとり。 赤と白のちいさな旗を、手旗信号のようにブンブン振り回しての必死の応援。・・・お、おとこだぜ~。 ゲーム終了後、そのひとりのサポーターのところへチームのメンバー全員がきちんと頭を下げに行く・・・・う~んいい光景ぢゃないか・・・思わず目頭が熱くなったぞ。
2、キンキンに冷えたウイスキーをグラス3分の1注ぎ
3、ソーダを3分の2注ぎ入れたら
4、軽くステア
好みでレモンを搾る・・・と。 うっしゃーカンペキだぜい・・・バイク屋さんの納涼祭、ハイボール担当者にMIKAは任命されたのさっ。 小雪に負けてるのは身長だけだっ! 当日はMIKAのことはママと呼ぶのよ皆の衆。
そうかあ・・・店長の奥さんは小雪のこと好きなんだ。 私の好みは黒木メイサだからなんか真逆な感じだ。 奥さんにはメイサちゃんは濃すぎるとの事。 私はとにかくダークな色調の長い髪と浅黒いしっとりと吸いつくような肌と、しっかりした骨格の上にキレイな筋肉がついていてその上になめらかな脂肪ののったやや大柄な南国系の女の子に弱い。 メイサちゃんとか、今も現役かどうかわからないけどダンサーのVERONICAとか。 いつだったかそういうタイプの赤い花模様のサマードレスを着た女の子に押し倒され服を脱がされる夢を見た。 う~ん、どうしよう私ストレートなんですが・・・でもモロ好みのタイプだし、ま、いっかぁと思ったとたんに目が覚めた。 惜しいことをした。
鳥取道が開通してから姫路まであっという間に行けるっていうから・・・てっきり簡単にたどり着けるものだと思ってなんにも下調べせずに出てったもんだから・・・道間違えるわまちがえるわ。 最短ルートとしては、
鳥取道→粟倉→373→大原ICから再び鳥取道→佐用平福ICから373→179→播磨新宮ICから播磨自動車道→播磨JCTから山陽道→姫路
って感じだったんだろうか・・・実際の行きのルートは、粟倉から373→佐用ICから中国道→加西SAより手前で、山陽道と標識の導く方向に進む(多分播但連絡道路通過中)。 そして今度は標識が姫路バイパスと導く方向に進む。 最初、標識は神戸方向と岡山方向とに矢印が分かれていた。 当然姫路は関西方面だから神戸方向だよなあと思いながら走って行ったら、分岐点間際になって突然、神戸、宝塚方向と岡山、姫路方向という標識が現れ、あっと思った時にはもう神戸方向に入ってしまっていた。 仕方なく次のIC、高砂で降りて、なるべく幹線っぽい道を流しながら姫路と矢印の付いた標識を探し、結局、250→551→2と進んでようやく姫路に辿り着く。
知らない山道や高速道、街中を走る緊張感と暑さでぐったり。 朝から何も食べていなかったけどこんなものしか身体が欲しがらなかった・・・珍しく。 でもこうやって未知の道路を走ったり、知らない街を当てもなく歩くのって嫌いじゃない。
・・・・・姫路城は工事中。
あるバイク乗りの女の人が、自分の女友達から、どうしてバイクなんか買うの乗るのと聞かれて、あなたがバッグが欲しくて買うのとおんなじこと、あなたにとってのバッグが私にとってのバイクなんだと言ったら納得してくれた・・・という話を人づてに聞いた。 正直、私はその話にものすごく違和感を感じたんだけど、どうして違和感を感じたのかその場で上手く説明できなかった・・・日が落ちて暗くなってきた373号線を帰りながら、そのことをだらだらと考えていた・・・・服飾品とバイクは同次元ではないということなのか・・・そういうたとえ話自体がダメなのか・・・女にとってのダイヤモンドが男にとってのバイクや車なんだという話にもちょっと違和感がある。 小粒のダイヤのピアスや(実際の私のピアスはジルコン製)ティファニーの四角いカットの小さな一粒ダイヤの爪がなくて細い細いシルバーリングとメレダイヤが一連に連なった輪っかの形の崩れないテニスブレスレットと呼ばれているやつは粋だと思うがそれ以上のダイヤならラングラーの方が欲しい。 でもそれ以上の車は運転手付きじゃないと要らない。 バイクは仁くんでいい。 ワタシ的には、服飾品はもちろん、バイクもそのほかのモノも、他人がどう言おうと他にどんな性能のいいものがあろうと本物であろうとなかろうと常識的であろうとなかろうと(もちろん他人を傷つけたり他人に迷惑がかからない範囲で)、自分の身の丈に合っていて、自分のスタイルに当てはまっていればそれでいいと思う。 わかる人にだけわかればいい。 わからない人は野暮。 粋か野暮か、それだけだ。 自分が好きなら、そんな女友達が何言ったって聞き流しとけばいいじゃん。 説得なんて野暮ったい。 なんで女友達なんかに認めてもらわなきゃいけないんだろう? そんなのみんなからどうしてバイクなんて? って思われることこそがいいんじゃん? みんながやらない事をやってるからいいんじゃん? 日本の田舎の同年代の女が当然やってるべきことにバイクがなっちゃったらつまんないじゃん・・・あっ!! そうかわかった!
・・・結論に達しました。 ワタシ的にはなんでバイクなんかに乗ってるのって思われることそれ自体が快感らしい模様です。
気持ちよくバイクに乗ることのできない雨天な週末が続いておりますが皆様お元気でお過ごしでしょうか?私は不元気です・・・土曜日は棚卸し最終日でN先生夫妻も法事で御留守。 じぇったいに休んではいけない日なのに、朝、起きてみれば私の頭痛はメガトン級・・・頭痛薬を飲むには飲んだ。 けれど左こめかみ~鼻梁付近で強引に空手チョップなお手々でプロスタグランジンにむぎゅ~と蓋をしているもののそこからプロスタグランジンが溢れ出して邪悪なダッタン人の踊りを踊り始めているというイメージがありありと浮かんでくるような気分。 マジで一時はどうなる事かと思ったが、前のめりになりながらもひとつひとつ錠剤を数え続け、PM4時なんとかフィニッシュ。 やれやれ今年も終わりました・・・皆様良いお年を。
Dropのランチメニュー、ホットサンド。 フィリングはチキン、ブロッコリにチーズとトマトソース。 それに強めにマリネした枝豆のむき身とサイコロ切りトマトが乗っかった焼きナスのサラダと、ヨーグルトのブルーベリーソースかけが入ったココット皿がついていた。 このホットサンドは三角形だから多分デロンギとかの自家発電型ホットサンドメーカーで作ったと思われ。 昔、実家にもホットサンドメーカーがあった。 長方形のホットサンドがふたつできる、鯛焼き器みたいな構造の、ガスコンロにかけて作るやつ・・・一度も作ったことないけど。 なんで作らないのにあったのかといえば、あの頃、白地に花柄のホーロー鍋セットと同じくらい結婚式のコジャレた引き出物としていただくことが多かったからだ。 だから私の家だけではなくてほとんどみんなの家にもあった・・・使わないホットサンドメーカーと使わないコーヒーサイフォンが。
子供の頃、ばあちゃんたちが結婚式にお呼ばれすると、大抵、大きな紙袋3つぶんくらいの荷物を抱えて帰って来ていた。 赤飯や鯛のおかしら付きに交じってなんか鯛とか船とか扇子とか松竹梅とか、そんな形の、イチゴやメロンの氷シロップみたいなどぎつい色素で色付けされたかまぼこのセットが決まってついて来ていた。 うちはかまぼこと言えば乱切りか輪切りにしたのをコンロで焙って焦げ目をつけ、醤油をたらして食べるのが定番だったので、当然その引き出物かまぼこもそうやって食べるのだけど、焦げ目をつけて醤油をかけられた、乱切りにされたチェリーピンクやメロンソーダ色の断片の山ってなんか、牛肉じゃなくて牛のぬいぐるみをステーキにしました、ってくらいの違和感があって、嫌で嫌でしょうがなかった記憶がある。
この話をしたら、職場のみんなの記憶ではかまぼこではなくておまんじゅうだったはずだって・・・母親にも確かめたけど間違いなくかまぼこだったよ・・・それとも東部と中部じゃ違ってたってこと?
アイアンマン2
何から何までワタシ的にはとってもツボなこのシリーズ、今回も全く期待を裏切らない。 ストーリー展開、場面設定、スピード感、キャラ設定、キャスティング、コスチューム、BGM・・・・ツボ突かれまくりでな~んも言うことなし。 あ、ひとつだけ言わせて・・・アイアンマンがホバリングする時のおててがかわいい。
パリより愛を込めて
ジョナサン・リース・マイヤースがツボを抱えて茫然となりツボを抱えて走りまわりツボを抱えて途方に暮れるその姿がツボ。 彼は日本にも熱心なファンが多い超美形なイギリス人俳優だけど、その美形ぶりが幸いしてか災いしてか、若い頃の彼は映画で見かければ必ずゲイか大年増にいたぶられるイタイケな少年の役って記憶しか私にはなかった。 さすがに30代半ばになり、かつての恐ろしいほどの美貌ではなくなっているものの、なかなかいい感じに年をとっていて、若い頃よりも結構いい仕事が回ってくるみたいだ・・・MI3のエージェント役とかウディ・アレン監督作品でスカヨハと共演とか。 でもでも女の子と一緒にいるより、トラボルタみたいなイカツくてムサいおっさんのそばに立ってる方が似合ってしまうのは何故?
ハートロッカー
主人公は爆発物処理のエキスパート。 その並み以上にギリギリのギリギリのギリギリに身を置きたがる性質は、命知らずとか勇敢とか使命感とか、そういう言葉で表せる類のものではなくてもっと何かこう、習癖というか本能というか、ほとんど無意識に近いもののように見えてしまう。 任地の中東にいるときは、次々に襲ってくる極限状況の連続にさすがに神経をすり減らし、元ガールフレンドと二人の間にできた子供の声がただ聞きたくなって衝動的にTELかけたりしてたくせに、任期を終えて彼女たちと一緒に平和な日常を暮らしている彼の表情には全く生気がない。 まるであっちの方がリアルな日常で、こっちの方が日常でないフェイクな世界みたいだ。 そしてラストシーンは・・・
「自分とは一体どういう人間なのか?などと考えると事が難しくなるが、自分はどういう状態に在る時、最も生甲斐を感じるか?或いはもっとひらたくいって幸福感を覚えるか?というように自問自答して見ると、少しは解かりよくなって来る気がする。」
(小堀杏奴 「私の感じる幸福」より抜粋)
さて、みなさんはどうですか?
去年10月からスケジュールが変わった英会話との時間の兼ね合いで、ダンスのJAZZクラスはどうしても10分は遅刻することになり、同じ状況だった4年前色々とつらかったので、今シーズンのJAZZクラス参加は泣く泣く見送っていた。
それがまた4月から英会話の時間が早くなってJAZZクラス参加が可能になった。 今年は2年に一度のとりぎんホールでのステージ、PASSIONの年。 華麗じゃなかった加齢に伴う振り覚え&動きの悪さに加えてここ2カ月右ひざの痛みが取れなくて、どうあがいても今回が最後の参加になりそうだ。 だからできればHIPHOPだけじゃなくてJAZZも参加したい・・・恐る恐る先生に打診してみたら、6月から振付が始まる作品の方に参加することを快諾していただいた。
・・・5か月ぶりのJAZZクラス。 メンバーのみんなも快く迎えてくれて、Kちゃんなんか抱きついてきてくれた・・うれしい。 打ち解けるまで2年近くかかったけれど、今では他の趣味仲間と同様、とても大切に思っている仲間関係。 もちろんこういう世界なので秘かなライバル心はそれぞれあるだろうけれど、お互いを尊重し合ってて、足を引っ張り合うような無意味なイジワル心や嫉妬心がなくてプライベートも別々でさっぱりしているのが心地いい。 協力し合うとか一致団結とかいうのとはまた違うけれど、それでも何か一つのものを一緒に作り上げていく、同じ目標に向かって努力する過程で生じる“程よい”連帯感も好きだ。
あ~でももうこれでステージダンスには区切りをつけよう。 最後のシーズン・・・いろんなことを先生や仲間から吸収し、自分に修正を加えながらも、でも自分で長所だと思っている部分は前面に出して、悔いのないようにしたいと思う・・・たとえ誰も見ていなくても。
・・・とはいうもののやっぱり見てくれる人がいるとうれしいし、観客が多ければ多いほど燃え上がるタチなので、よかったら是非見に来て。 12月4日(土)19:00~とりぎんホールっす。
以前よりも食べやすくて美味しかった、っていうのが殆どの人の感想だった。 以前はもうちょっと「食べにくかった」らしい。 「今日のは二八蕎麦だった。」と参加者のおひとりが言ってらした。 蕎麦粉八、小麦粉二の割合という意味。 蕎麦粉ばっかりのは十割蕎麦って言うらしい。
どっちかっていうと私は白米より十穀米や玄米、食パンより全粒粉のドイツパンやライ麦パンのモサモサ雑穀無精製系に惹かれるタチなので、今度行ったときは十割蕎麦っていう方を食べてみたい。 床瀬にも蕎麦ツーリングに行ったが、あそこの蕎麦は結構ワイルドで好きだ。
どっちかっていうと私は白米より十穀米や玄米、食パンより全粒粉のドイツパンやライ麦パンのモサモサ雑穀無精製系に惹かれるタチなので、今度行ったときは十割蕎麦っていう方を食べてみたい。 床瀬にも蕎麦ツーリングに行ったが、あそこの蕎麦は結構ワイルドで好きだ。
丸の内。 昔、ここは東京湾の入江だった・・・江戸時代に埋め立てられて、大名の江戸屋敷街→陸軍基地→煉瓦造りのビル街→鉄筋コンクリートのビル街→高層ビル街へと移り変わっていった。
90年代半ばあたりから国鉄本社や都庁の跡地の再開発、昭和初期に建てられたビルの改築がはじまり、丸の内は丸ビル、新丸ビル、丸の内OAZOを中心としたショッピング&レストラン街へと変貌を遂げる。 そんな中、明治初期に軍用の官営地だった丸の内を150万円でごっそり買い取った三菱財閥、現三菱グループは、かつての煉瓦作りのビルを、出来る限り当時に忠実に復元。 それを美術館として最近オープンさせた。
内部の階段。 オリジナルは伊豆青石を使っていたけれど、伊豆青石は掘り尽くされってしまったのか、復元されたものは中国産の五雲石を使っているとのこと。 この翡翠と擦りガラスの中間のような質感のミントアイスクリーム色の階段と、白い壁、窓枠の黒、窓の形、その四つの窓の配置・・・雨天の軟らかい外光の差し込むこの一角は詩的な雰囲気。 中庭にはピンク色のオーソドックスなローズガーデン。 黒いテーブルと椅子に紫のナプキンの色が映えるテラス席のあるワインバーがあった。
その美術館のこけら落とし、マネの展覧会。 オランピアちゃんとか裸でピクニックの絵とかバーテンダーのおねえちゃんの絵とかは来ていなくて、2番手あたりの絵が来ている。
いちばん気を惹かれたのはこの下の小さいほうの絵。 この表情、すげ~ロックなものを感じる。 上の絵も下の絵もモデルは同一人物で、自身も画家だったベルト・モリゾという人。 19世紀当時、女の人が職業を持つということ、まして画家なんていう職業につこうとするにはかなりの気力が必要だったと思われる。 マネとはルーヴルで模写をしているときに出会った。 以来、マネは数点の作品を彼女をモデルに描き上げている・・・そしてベルトはマネの実弟と結婚・・・おお、なんてパンクな!
な~んて勝手に思い込んでたけど、鳥取に帰ってから図書館で読んだベルト・モリゾの伝記によると、実際の彼女は別にロックでもパンクでも反骨精神に溢れているわけでもなかったようだ。 最初に絵を習わせたのは母親で、別に画家になることには反対されなかったしお姉さんも一緒に画家になった。 画風は影響を受けたかもしれないけど別に既婚者のマネとの間柄がどうこう、というわけではなくて、たまたま自身がオールドミスでいることの世間体を気にしていた時期に、自分やマネたちと一緒につるんで遊んでいた、顔見知りで結婚条件のつり合う「いいひと」であるところのマネの実弟のプロポーズをうけたまでの事らしいし、何より彼女自身の作風がロックじゃなかった。 彼女の絵に描かれた女の人たちの表情は、複雑で繊細で、いかにもフェミニンな感じだった。
もう一冊の伝記の方は、わが道を行く、妥協を許さない、物事の本質を追究してやまない一本気で気難しくて強情だった性格を強調してみせる・・・ちょっとだけロック。 けれど19世紀の慣習や、出自に対する矜持と責任、母親の意見には比較的おとなしく従っていたらしい。
2つの絵じゃ同一人物と思えないほど印象が違うけど、どっちが彼女に似てたんだろう? 本人は下の方を気に入ってたし、私も下の方がいい。 でも、自我と当時の慣習とのせめぎ合いの中で、時には上みたいな顔して、また別の時には下みたいな顔してた、そういうことなのかもしれない。
銀座。 最近話題のプチプラブランドFOREVER21、ZARA、H&Mが3軒並んでいるので順にチェック。 FOREVER21はあまりにも永遠に21歳だった。 別に永遠に21歳でいたいとは思わないので早々に退散。 ZARAは色調がくすんだナチュラルトーンだったのでもうちょっと濃い肌色で骨格のがっちりした人には似合うかもしれないけど私が着ても野暮なだけだな~と思いつつ退散。 H&Mはもっか最近の私のお気に入り。 ユニクロ並みの値段でもうちょっとひとひねりあるトレンド寄りのあかぬけた品揃え。 ひところの嵐のような大混雑ではなくなっていて、試着するにも会計するにも長蛇の列に並ばなくてはいけないということがない模様・・・・
うっしゃ~!!気合入った!!
サイズが小刻みだしアイテムによって合うサイズが違うしサイズによって着方が違ってくるので、アイテムごとに2~3のサイズ違いを持ちこんで鬼のように試着しまくる(ここは店員さんが違うサイズを試着室まで持ってきてくれるというサービスをしてくれない)。 これを1階から3階まで各階ごとに繰り返す。 やっぱり洋服買うときはひとりに限る・・・・こんなことに誰も付き合わせるわけにはいかない。 あんまりあれこれ悩み過ぎて気がつけば2時間近く経過してしまっていた。 でもその甲斐あって何点かゲット・・・満足。
新宿へ移動。 Chacottで、底が摩耗していてつるつる滑りまくってほどんど役立たずになっていたダンスシューズを買い替える。 その後伊勢丹の一階をぶらぶら。 東は伊勢丹、西は梅田阪急。 国内で手に入るコスメの全カウンターが揃っている。 顧客はカルトな商品知識を持ったツワモノ揃い。 各メーカーともエース級の販売員を投入する。 ・・・しかしみな窒息しそうなほど濃いメイクだ。 CHANELのカウンターでおねいさんにCOCOを手首に吹き付けてもらった。 荷物をコインロッカーに預けて西口へ。
新宿には紀伊国屋という大きな老舗の本屋さんがあるが、私のお気に入りは西口に2年前に出来たBook1stという本屋さん。 ここともうひとつ、丸の内のつばめキッチンと同じビル内にある丸善が、翻訳本のコーナーがその広さ、セレクト供に充実しているので、上京するといつもチェックする・・・・でも買わない。 本なんて買って帰ろうとするととっても重いし宅急便は送料が高くつく。 いまはAmazonという便利なものがあってまとめ買いすれば送料タダだしディスカウントもできるので、もっぱら購入するのはネットからなのだが、私は読もうとする本を書かれた内容やストーリーで選ぶのではなくて、パラパラとめくって目にとびこんできた文章がイケてるかイケてないか、という絶対的な感覚のノリだけで選んでいる。 ブックレビューだけを見てAmazonで注文、ということはなく、必ずこうやって実際に本屋や図書館で文章を流し読みしてからでないと読まないし買わない。
Book1stで本の中身をチェック、検索端末で気に入った本の題名を一冊ごとに打ち込んでプリントアウトし、持ち帰ってAmazonで購入・・・なんてアコギなんだMIKA・・・ごめんなさいBook1st様。
・・・で、いったい何時間本屋にいたんだろう?・・・妹との待ち合わせ時間までまだまだ余裕じゃん、って思ってたのにふと気がつけば待ち合わせの時間過ぎてんじゃん! またもギリギリ行動。 スミマセンMIKA妹。 で、・・・強気に出れなくて二日続けてつばめになってしまった。 せめてもう一つのわしらの新宿フェイバリットメキシコ料理屋にしていただきたかった。 ここは新宿タカシマヤのつばめグリル。 つばめの店舗にはつばめキッチンとグリルとあるけど、どう違うのかは不明。
でかっ!(クリック拡大できます)
久々に見たらなんかみんなこんな潰れたあひるちゃんみたいな形になってた。
初めて新幹線に乗ったのは6歳の時。 ホームに入って来た実物の新幹線のあまりのデカさにビビって思わず後ずさった。 モスラの幼虫かと思った。
今、旅行する時って一部のおめかし好きさんを除いてなるべくラクな格好しようとするじゃん? あの頃、旅行する時はみんな一張羅のお洋服着てたっていうの思い出した。
新幹線にジーパン履いて乗るなんてなんて非常識な!みたいな論争が大真面目であったんだよあの頃・・・そういえばデパート行くときだってよそゆきの服着せられてたよなあ・・・
夜8時に東京駅到着。 HP読者のMIKIさんと待ち合わせて丸の内のつばめキッチンへ。 前のブログに書いたことあったけど、このお店、カジュアルだけどキチンと感があってシンプルで清潔で値段も妥当で地元民の愛してやまない老舗。 もちろん美味い。 あれこれ悩むより安心感があってよく利用してしまう。
MIKIさんに会うのは今回が2度目。 HP立ち上げたごく初期の頃から、察しのよさと寛容さに溢れたメールを送り続けてくださる方で、2年前に初めてお会いした時すっかり意気投合してしまい、折に触れ携帯メールで近況を報告しあっている仲だ。 趣味ロッククライミング。 イカすぜ。
島根県立美術館。 朝から何も食べてなかったので着くなりカフェになだれ込む。
ケーキはレアチーズを選択。 タルトタタンがあったら迷わずそれだったんだけどなくなってた。 NYチーズケーキのようなこってりんこちゃんを想像してたんだけど、泡立てた卵白入ってます系のとってもとってもふわふわエアリーなレアチーズだった。 エアリーなのが最近のレアチーズケーキの流行なんだろうか? 一昔前はゼラチンで固まってます系が多かったけどね。 あんまり味的にはベイクドと差がなくなっちゃってる感じがする。
さて本日の鑑賞物件は浮世絵です。 浮世絵がどうしてグローバル規模で現代人を惹きつけるのか。 それに対する答えは、シーレ好きの私が何故シーレに惹かれるのかと聞かれたときに挙げる要素とほぼ同じだ。 大胆で的確な、これ以上もこれ以下もあり得ない構図、一発勝負の輪郭線のいきの良さ、その輪郭線で切り取られたフォルムと配色の粋さ・・・・もちろん浮世絵師にもピンからキリまであって、今回は最も有名どころな4人の絵師さんの作品を集めている。
北斎1等賞。
構図の大胆さでいったら広重もすごいんだけど、でもなんだか、もうちょっとどうにかできないのか、でもそれはそういうものだとして自分を誤魔化しながら鑑賞するべきなのか、ってな感じに、どこか腑に落ちない部分がある。 それに比べて北斎は、あ~もうあんたパーフェクトだよな~んも言うことなし!!って感じなのだ。 あるべきところにあるべき線があるって感じ。 これ以上付け加えてももこれ以下何か削っても野暮になる、そんな感じ。 冨嶽三十六景はもちろん名作だったが、滝とか橋のシリーズ、19~20世紀初頭のヨーロッパの本の挿絵めいた表現のシリーズとか、直筆画とか、色使い(特に青系統)も含めてとにかく粋だった。 特に北斎漫画の中のゾウさんの絵・・・パーフェクトだ。
好きなんだよね~このショールーム。 なんか50‘sアメリカって感じ。 4,5年前まではホントに全方向ガラス張りでとっても粋だったんだけど、いま左端に布やパーテーションで目張りして物置というか控室にしてしまってらっしゃる様子なので粋さ激減。 もったいない。 その上にいくほど広がっている逆さ台形な形、一枚ガラスではなくクロームの横梁があるところがもひとつ粋。
あと湖山街道沿いで好きな建物2件。 YMCAは現役で使っているからこそ価値があったがつい最近無人化。 このガラスタイル部分が昭和30~40年代っぽい。 これも4~5年前にオリジナルの玄関ドアと窓をアルミサッシに変えてしまったのが残念。 昔銀行だった建物らしいけど、若狭亭とかかろばんやもそうだし松江のカラコロ広場も昔銀行だった建物だ。 今のオフィスビルにない堅牢な雰囲気に加えて、戦前のものには手を抜かない丁寧さと重厚さ、昭和中期のものにはバブル期ポストモダン以前のそっけないほどのシンプルさがあって、何かしらカフェやバーなんかのコンセプト作りに利用したくなるのもわかる。 倉吉駅の近くに、私が中学生の頃からやってるチロリン村というカフェのはしりのような喫茶店があって、これも昭和初期くらいの銀行の建物を利用していた。 高い天井と石の床と低くて大きな円形テーブル、BGMのバロック音楽やグレゴリオ聖歌、カトラリーが食器にカチとあたる音やグラスの中で氷どうしがカラカラとたてる音がその高い天井に反響して、静謐でひんやりとした空気感を作り出していたのを思い出す。
GW恒例、「いつもの時間、いつもの場所で会いましょ~」ツーリング。 実家から10時ごろ出発しようと思っていたのに、両親のペースについつられて8時半に家を出る羽目に。 お陰で「いつもの場所」に着いたのは10時半。 「いつもの時間」より1時間も早い。 あれ?一番乗り?っていうか店まだ開いてないの?・・・・まあいいわ、どっかその辺走ってこよう。
というわけで蒜山ジャージーランドにやってまいりました。 ここって例のチーズフォンデュで有名なとこだよね・・・あ、窓越しに見えるレストランのお客ほぼ全員がフォンデュ食べてる・・・い~なあ、美味しそうで。 てんちょ~来年からこっちに変更どうでしょう?
これからみんなと食べ放題の焼き肉食べる前に「ひとりフォンデュ」は無理なので、ジャージーロイヤルソフトクリームで我慢。 でもどこがロイヤル? どことなく気が抜けている味。 みるくの里のソフトクリームの方が数段美味い。
「いつもの時間」に再び「いつもの場所」へ。 お、みんな集まってる・・・・けど、あれ?うちらのグループだけしかいないの?
「MIKAさ~ん、この店つぶれとったわ~。」
「ええ~っつ!!」
「どうりで今年はチラシが来んかったわけだわ。」
・・・・っていうか、誰も知らなかったのかこれ? 誰も行く前に調べもしなかったのか・・・?
ジム仲間の胡桃ちゃん、じむにー様とラーメン屋「神楽」へ。 この名前をなかなか覚えられなくて、仲間内では「燃えかすラーメン」で通している。 元ホンダプリモだった建物を改造したこのラーメン屋、初めて見た時、ホンダプリモが焼け落ちたのかと思った。
英会話仲間ふみふみ君強力プッシュのこの店、同じく英会話仲間波平によると、この神楽という店は、ラーメンファンにはおなじみの博多ラーメンのチェーン店「一風堂」からのれん分けされた店。 したがって美味しいのは美味しいのだが、所詮は一風堂の二番煎じすなわち本家には劣るというわけで・・・とのこと。 ま~ど~でもい~わ。
注文すると麺の硬さを聞かれる。 汁を吸収しきったのびのび麺が秘かに好きな邪道者の私に発言権はないのだが、再び波平によると、博多とんこつラーメンというのは硬ーい細麺が信条で、だからのびた麺を食べることのないように、ひと玉ひと玉の量が少なくて、替え玉のシステムをとっているんだとのこと。 おべんきょ~になりました。
う~しかし身体に悪そう。 世界で一番身体に悪そうな料理とんこつラーメン。 気休めかもしれないが、せめてもの健康食気分で卓上においてある生ニンニクをマッシャ―でつぶして加える。 他の二人は翌日仕事なので生ニンニク辞退。 さすがにケーキ屋さんがニンニク臭いのはヤバかろう。
いただきまーす。 おお、美味い。 餃子も美味しゅうございました。
その後、胃は悪いけど美味しいコーヒーが飲みたいとのMIKAのリクエストで、じむにー様行きつけの「drop」へ移動することに。 かわばた通りというのがわからなかったので、胡桃ちゃんの車とじむにー様の車が、仁くんに乗ったMIKAを挟んで誘導。
結構小さめのケーキだけどどれも美味しそう。 さんざ迷ってカスタード好きの私はクレームブリュレを選択。
ダイエット宣言したばかりのはずの胡桃ちゃんはいちばんカロリーの高そうなガト―ショコラ、じむにー様はマカロンを選択。 カフェラテはやさしいお味で、カスタードは如何にも上質で、美味しゅうございました。 しかし、かあいいカフェでケーキ食べながら喋る内容があれとは・・・帰ってからどこがどうなってあんな話題になってしまったのかじっくり反芻してみた・・・・・わからなかった
ちょっと前のブログに書いた、体内の生理活性物質プロスタグランジン(以下PG)にはいくつかの種類があり、(痛みや発熱に関係するのはPGEP3)そのうち、目の中の毛様体に作用して眼圧を下げる働きのあるPGF2αを主成分とした点眼薬は、1999年に発売開始された比較的新しい緑内障治療剤。 現在かなりの処方例がある。 薬の副作用にはある程度パターンが存在するのだが、この薬には今まであんまり聞いたこともないようなタイプの副作用が3つ含まれていて、そのどれもがどうしてそうなるのかまだ詳しく解明されていない。
・目の周囲の黒ずみ
・虹彩への色素沈着
・まつ毛が濃く太く長くなる
この3番目なんてそのうちこれ使ったまつ毛養毛剤とか出てくるんじゃないの?って冗談で思ってたら、マジで出てきた。 PGF2α製剤の緑内障治療点眼剤ビマトプロストを、点眼剤と同濃度含有したまつ毛養毛剤が。 今のところ海外モノとか、国内では審美医療(肌のシミ取りとかそういうので保険適応外=実費、っていうか言い値)のDrが自分とこで扱ってるのみで、そこいら辺のドラッグストアでは手に入らない。(手に入る範囲のまつ毛養毛剤には、どうしてこれで伸びるって言えるのかと首をひねりたくなる成分が書いてある・・・殆どが抗酸化作用があると言われている植物抽出系成分で、僅かにもしかしたら伸びるのを助けるかも知れないなあ、と思える成分はビオチンとプロテインくらい。 でも美容液やローションに入ってるコラーゲンと同じくらい外側から塗ったってあんまり意味がないと個人的には思う。)
しかしなあ・・・・何も知らないでまつ毛が伸びるからってだけで緑内障でもないのに飛びつく人たちが少なくないってことを思うとなんか切ない。 点眼薬の副作用としては5%以下の確率で起こるに過ぎないものだし、逆に言えば同じ5%以下の確率でも目周りが黒ずみ、虹彩の色が変わってしまうかもしれないのに。 しかも、大抵の副作用は可逆(使用を中止すれば元に戻ること)なのに、虹彩への色素沈着は不可逆らしいし。
職場仲間のうちのひとりの趣味に、買う予定もないのにモデルハウス見学というのがある。 モデルハウスを見学しながら自身の夢の家の空想に浸るというのが趣旨らしい。 変わった趣味だと思っていたら、ほかの職場仲間にもそれぞれマイホームを持ちたいとか住むならこんな家とかいう夢があるらしい。
私はどうだろう・・・あんまり考えたことがない。 根っこがエグザイル気質の私にはむしろマイホーム=終身刑みたいな気がして恐ろしい。
あ、だけど、コンクリートの四角い平屋建てみたいのだったら住んでみたいかも・・・LAのヴェニスビーチで見かけたような、ミントクリームやグレーホワイトのペンキの剥げかかった、簡素で、粗野で、気ままで、そっけなくて、乾いた明るさと同時にどことなく寂しげで気だるげな雰囲気が漂っている、そんな家。 家具は中古のばかでかいカウチとスタンドライトと拾ってきた大きな鏡だったと思われる物の破片。 ふわふわ物はインディアンブランケットとクッションと猫。 カウチの上でラップトップでネットサーフィンしたり言葉をタイプしたり、ituneで音楽を鳴らし、借りてきたDVDを見る。 袋入りのタコスやチップスと缶入りソーダを脇に置き、山積みになった本の中から一冊抜き取って読む。 眠くなったらそのままカウチで猫と眠る。 もしもそれがヴェニスビーチなら一年中暖かくて雨ふらないしTPOもないようなもんだから、ワードローブも大きなバスケットひとつあれば収まるだろう。 移動はバイク。(理想はlightningXB12Scgのチェリーボムレッド) 車はラングラーじゃなかったら要らない。 夕方には猫とビーチを歩き、海に向かってヨガをする。 友達が来たらビーチでたき火とバーベキューとビールと音楽。 木の枝にソーセージを刺し、ベーキングパウダーと小麦粉と塩と水を混ぜて作ったパン種をぐるぐる巻きつけて焼く。 酔っぱらって海でバカをやる。
・・・・・これってでもやっぱり一種の夢の家?
路上のソリスト
所謂オシャレ好きとかお洋服好きと言われる人たちの中の一派に(ちなみに私はオシャレ好きでも洋服好きでも無い。 私が興味あるのはどんな服を着ればその人がより魅力的に見えるかということだけだ。)、古着とかハンドメイドとかチープシックが好きだったり、隙間恐怖症なんじゃないかっていうほど重ね着って重ね着ってひとくせもふたくせもある小物をじゃらじゃらつけてないと気が済まないっていうタイプの人がいる。 私とは趣味が合わないなと思いつつそれでも時々その思いがけずもチープなのにゴーヂャスなセンスにハッとさせられることもままある。
主人公は実在のコラムニスト。 たまたま彼が路上で遭遇したホームレスで統合失調症らしき病を抱えている天才チェリスト。 このチェリストの着ている服が、拾った服を自分のただ好きなように組み合わせているだけなんだろうけど、多分、前述した類のオシャレ好きさん達を唸らせずにはいられないだろうと思われるセンス。 衣裳さんよいお仕事。
オーケストラの演奏するベートーベンに恍惚となりながら、“そこに神がいる”とつぶやくチェリスト・・・・なるほどね、そんな類の音楽なんだベートーベンって。 何かのBGMに成り下がることを許さない、純粋絶対音楽。
夏時間の庭
70過ぎの母親が一人暮らしする郊外の豪邸の庭に、三人の子供とそれぞれの家族が集まって母親の誕生パーティをしているところからこの映画は始まる。 魅力的といわれるおばあさんは、おおらかで母性的なタイプか、小作りでキュートなかわいらしさを持ったタイプか、または潔いまでにとことんマニッシュなタイプか、とことんお金と手間暇をかけたエレガントタイプかそのどれかだと思っていた。 だけどこのおばあさんはそのどれでもない。 品よくコケティッシュ。 不相応の若づくりなんかしていない。 下品な色気ばあさんでももちろんない。 シルバーグレーのボブヘアに、何の変哲もないシャツとひざ下丈のタイトスカートとパンプス。 なのにコケティッシュ。 守ってあげたいような、儚い色っぽさ。
思い出や秘密、誰も気にも留めない昔話
みんな私といっしょに消えていくの
印象に残っているこのおばあさんのセリフなんだけど、なんかどっかで似たようなセリフ聞いたよなあ・・・ってずっと考えてて、やっとブレードランナーのロイ・バッティのラストのセリフだということに気付いた。
俺はお前達人間の想像を絶するような光景を見て来た
オリオン座のそばで紅蓮の炎に包まれるバトルシップ
タンホイザーゲートの暗黒を切り裂くCビームの輝き
それらすべての記憶も、やがては消え失せる
雨のなかの、涙のように
その時が・・・・やって来た・・・・
このシーンの為にこのブレードランナーという映画は存在するといっても過言ではない。
後から出たいろんなバージョンよりオリジナルバージョンの方がいい。
後から出たいろんなバージョンよりオリジナルバージョンの方がいい。