思考力も記憶力もなくひたすらカンだけに頼った人生を送るMIKAのツメの甘すぎる日常生活
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ある支店にヘルプで勤務していたとき、若い頃大ケガをしたことのある手の平の、親指の付け根あたりががケロイド状になっていて、そこに大きなひび割れが一つできており、それがずーっと治らないのが気になってしょうがない、という患者さんがなにか良い薬がないかと相談に来られた。皮膚科医から中程度のステロイド薬が処方されていたが、それを継続使用しているけど全然治らない、とのこと。もっと強いステロイド外用薬もあるが、この場合、強いステロイドを使ったとしても完治するかどうか、見込みは五分もないような気がした。それにずーっと継続使用をしていることを考えると、あまり強いものを処方すべきではなさそうだともいえる。しかし、私の「もっと強い薬もあるが」という発言部分がひっかかってしまったその患者さんは、Drにご相談されてからでないと・・・とお話しても、納得できずにいらっしゃるご様子。そこで薬局としてほかにアドバイスできることとして、ハイドロコロイドの絆創膏をお試しになることをご提案した。
この年になってニキビではあり得ないんだけど、時々、腕や顔に、一見白い芯のあるような赤いブツが突発的に発生する(多分原因は免疫疾患と日の光)。つついたら絶対痕になるのはわかりきってるんだけど、寝ている間に無意識にひっ掻いたりかさぶたを毟ったりしているらしく、掻き毟る度に傷がどんどん幅広くなり深くなり、結局やっと完治しても赤黒ずんだシミ状の痕になって残ってしまうことが多かった・・・ハイドロコロイド絆創膏を知るまでは。
ハイドロコロイド絆創膏を、掻き毟ってしまったそのブツ痕に貼っておけば、それ以上寝ている間に無意識に掻き毟ることはないし、確かに治りが速い。おかげで毎年秋の初めまでかさぶただらけの二の腕だったのが、今年の夏は傷になっても1週間ぐらいで完治してくれた。しかし時すでに遅しで、私の顔や二の腕にはすでに相当数の赤黒ずんだカサブタ跡が残ってしまっている。もっと早くその存在を知って使っていれば・・
話は戻るが、先の患者さんが帰られた後で、県外出身者のうちの従業員が言った。
「最初の頃、カットバンっていうのがなんなのかわからなかったんですよ。」
「え?どういう意味?」
「患者さんにカットバンくださいって言われてもなんのことかわからなくて・・・あとになってからそれがバンドエイドのことを指すんだって知って・・・」
「えっ?カットバンって言わないの?」
「鳥取に来るまで知りませんでしたよカットバンって言葉。」
「え~っ?!カットバンって方言なの〜っ‼︎」
鳥取県人のみなさま、カットバンって方言らしいですよ。このあととっても気になってネットで調べてみた。標準語的には絆創膏。「絆創膏」と呼ぶのは石川、福井、長野、新潟、静岡。で、関東、近畿、中部地方は「バンドエイド」。「カットバン」と呼ぶのは広島を除く中国地方、東北5県、山梨、愛媛、高知、長崎、鹿児島。長崎、鹿児島を除いた他の九州の県と奈良は「リバテープ」。北海道と広島と和歌山の三県のみが「サビオ」。で、なぜか富山一県だけは「キズバン」。
http://www.yukawanet.com/archives/4037963.html
これってほんとの方言みたいにびしっと地域ごとで言い方が分かれてるって感じじゃなくて、中国でも広島だけがサビオとか、他の呼び名をする県に囲まれているのになぜか一県だけがポツネンと違う呼び名だったり、全国で富山だけがキズバンと呼んだり、不思議な分かれ方をしているのがおもしろい。結局その地域で一番シェアの大きい製品名がそのままその地域での呼び名になってしまった、ってことなんだろうか?
・・・ふう、やれやれ。 なんとか今日無事に申請が受領されました。 これがそのセット一式。 今後の参考のために一堂に並べて記念撮影してみた。 右側の白い正方形の物体は軟膏板。 こんなんでも一万円近くする。 ガラス板かなんかで代用できないのかなあと思ったりもするが(なんか遠い記憶ではどこかの薬局でガラス板を使っていたような気もする)これでないといかんというのも何か凡人には計り知れない理由あってのことなのか。
PVA(Poly Vinyl Alcohol)が成分の洗濯糊に同量の水を加え、絵の具で好きな色に着色した後、ホウ砂の飽和水溶液をスポイトで徐々に加えながらよくかき混ぜていくと、ちょっと緩めのねばねばした状態に固まってくる。 これを手にとって更にお団子まるめる要領でこねているとスライムができあがる。 せっかくなので化学式載せときましょう(クリック拡大できます)。 PVAは直鎖状のポリマー。 ホウ砂は水に溶かすと2価の陰イオンになる。 これらが水素結合して網目状の構造になる。 この網目状構造の中に水の分子がとりこまれる。 水分子はこの網目よりデカイので網の外に出ることができない。 それであんなふうなゲル状になるらしい。 ちなみにプリンもゼリーもそんな感じに水分子をとりこんだゲルといえる。
「こんにちは~」
こんにちは~・・・って・・・ええ~っ!?
いつからこんな美人と知り合いになってたんだろう? 必死で記憶をたどっている間も、ニコニコしながら私が何か言うのを待っていらっしゃる・・・・・・え~っと、え~っとあなたは誰???
その外見から、勝手にめっちゃしょうから(注:鳥取弁で勝ち気、イジワル)な人に違いないと思って当初私はちょっと彼女を牽制していた。 だけど最近休みがちな胡桃ちゃんに代わってリトモスでよくペアダンス組むようになってから、外見に似合わずとても気さくで低姿勢な人というのがわかってちょっと意外だったのだ。 そこまで関わっていながらじぇんじぇん同一人物だって気がつかなかったなんて・・・
中の人はT-1号。 頭突きを食らわせるわ羽で頬をはつるわ、助走をつけてバタバタと飛び立とうとするわ・・・上物一発キメてきたんじゃないかと思うほどいつもとは人格の違うアグレッシブなトリピーに子供たちは大興奮だ。
今、右手の小指から腕、肩、首を通って左手の小指にかけて13か所も蚊に咬まれていて、ふとした拍子に猛烈にかゆみを感じる。 一番手っ取り早いのはステロイドの軟膏を塗ることだがそれはなるべく使わずにじゃあ何で治そうかとすると、通常は抗ヒスタミン剤が主流。 だけど私は使用期限切れで破棄されたカチリを使っている。 なぜかというとその白くてひんやりしてもちゃーっとしたテクスチャーと、水彩絵の具みたいな匂いが好きだから。 それに結構効く。 皮膚に塗ると、患部の上で白く固まってかゆみをとり、心なしか患部を小さくするような気がする。
カチリって普通呼ぶけど本名はフェノール・亜鉛華リニメントという。
右に見えますのがフェノール。 ベンゼン環の水素が水酸基に置換されたものを一般にフェノールと呼ぶのだけど、医薬品で言うところのフェノールは水酸基が一個だけのヒドロオキシベンゼン。 一般的には殺菌の用途で使う。 かゆみをとるっていうことはこれにも抗ヒスタミン作用があるのかなあと気になって調べてみたら、なんと弱い知覚麻痺作用によって痒みを感じなくさせているとの事。 同様に痛みも感じさせなくなるらしく、それで水ぼうそうにも使われるらしい。
亜鉛華=酸化亜鉛は乾燥、保護目的で加えられている。 この為に患部に塗ると白く固まって、水ぼうそうだったら水分を吸い取って皮膚を保護してくれる。 白色塗料としても頻繁に使われるとのこと。 水彩絵の具のような匂いじゃなくて酸化亜鉛の匂いが絵の具の匂いだったんだ・・・
あ、でも傷をもったり掻き壊した患部には使わないでだって・・・・私は使ってるけど。
え?どうしてカチリって呼ぶのかって?・・・・知らない