思考力も記憶力もなくひたすらカンだけに頼った人生を送るMIKAのツメの甘すぎる日常生活
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好きな物件(湖山街道編)
好きなんだよね~このショールーム。 なんか50‘sアメリカって感じ。 4,5年前まではホントに全方向ガラス張りでとっても粋だったんだけど、いま左端に布やパーテーションで目張りして物置というか控室にしてしまってらっしゃる様子なので粋さ激減。 もったいない。 その上にいくほど広がっている逆さ台形な形、一枚ガラスではなくクロームの横梁があるところがもひとつ粋。
あと湖山街道沿いで好きな建物2件。 YMCAは現役で使っているからこそ価値があったがつい最近無人化。 このガラスタイル部分が昭和30~40年代っぽい。 これも4~5年前にオリジナルの玄関ドアと窓をアルミサッシに変えてしまったのが残念。 昔銀行だった建物らしいけど、若狭亭とかかろばんやもそうだし松江のカラコロ広場も昔銀行だった建物だ。 今のオフィスビルにない堅牢な雰囲気に加えて、戦前のものには手を抜かない丁寧さと重厚さ、昭和中期のものにはバブル期ポストモダン以前のそっけないほどのシンプルさがあって、何かしらカフェやバーなんかのコンセプト作りに利用したくなるのもわかる。 倉吉駅の近くに、私が中学生の頃からやってるチロリン村というカフェのはしりのような喫茶店があって、これも昭和初期くらいの銀行の建物を利用していた。 高い天井と石の床と低くて大きな円形テーブル、BGMのバロック音楽やグレゴリオ聖歌、カトラリーが食器にカチとあたる音やグラスの中で氷どうしがカラカラとたてる音がその高い天井に反響して、静謐でひんやりとした空気感を作り出していたのを思い出す。
この建物はまだ鉄枠の窓が現役。 玄関部分のガラスタイルもツボ。 外壁の質感、壁と屋根と窓枠とガラスタイルの色、建物の大きさと庭の大きさの比率、棕櫚、芝の緑と建物の色のコントラスト・・・この建物は小さな会社の事務所兼工場らしい。 詳しいことはわからないけど現役バリバリなのは確かだ。 こざっぱりとして手入れの行き届いた感じが、昭和20年代のワイシャツと2タックズボンに細いバンドをきちんと締めてカンカン帽をかぶった七三分けのお兄さんを連想させる。
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