思考力も記憶力もなくひたすらカンだけに頼った人生を送るMIKAのツメの甘すぎる日常生活
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こんなところにこんなものが
東支店の薬剤師さんが退職され、代わりに私が赴任したので管理者変更申請をした。 受領される前に保健所の職員が不備な点はないか査定にやってきた。 迎え撃つ私には初めての経験。
「はかり、乳鉢、乳棒、薬匙、ありますね?」
もちろんある。
「軟膏板、ヘラ、メートルグラス。」
これもある。
「ふるい・・」
「これっすねっ?!」
と得意気に私は普段錠剤を粉砕化する時ふるい代わりに使う調理用のラーメンの水切りを差し出した。
「・・・いえ、そうではなくていくつかの号数の違うふるいがセットになっている・・」
「・・・・え?」
「200ccメスフラスコ、200mlメスシリンダー・・」
ええっ?
「ビーカー、メスピペット、温度計・・・」
えええっ?
「漏斗、漏斗台、水浴・・・すべてありますか?」
えええ~っ?
「これらすべてが備品として常時薬局に置かれてないのであれば、申請を受領するわけにはいきません。 ここを開局されるに当たって必ずすべてお揃えになった筈ですから、処分しない限りどこかにある筈です。 明後日までにすべて探して揃えておいてください。 ではまた明後日。」
そんなもん何処にある? そんなもん実務に就いてから使ったことなんて一度もない。 しかし薬局開設の許可を得るためには、これら今の薬局業務とはかけ離れた時代遅れの代物を全部揃えないと駄目らしいのだ。
とにかく、探さねば!
保健所との応対だけで精根尽き果てているMIKAを尻目に事務のYさんとTちゃんが上へ下への大騒動。 押入れのものはそこいらじゅうに散乱し、ついでに見つけた大量の景品タオルを山分けし、挙句の果ては梯子を持ち出し禁断の屋根裏部屋へ・・・
・・・ふう、やれやれ。 なんとか今日無事に申請が受領されました。 これがそのセット一式。 今後の参考のために一堂に並べて記念撮影してみた。 右側の白い正方形の物体は軟膏板。 こんなんでも一万円近くする。 ガラス板かなんかで代用できないのかなあと思ったりもするが(なんか遠い記憶ではどこかの薬局でガラス板を使っていたような気もする)これでないといかんというのも何か凡人には計り知れない理由あってのことなのか。
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