思考力も記憶力もなくひたすらカンだけに頼った人生を送るMIKAのツメの甘すぎる日常生活
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プラセボ
医薬業界では「偽薬」という意味で使われる用語。 検査をしても原因となる疾患がないのに不定愁訴を訴えがちな入院患者さんなどに、抗不安薬などでの治療の他に、トウモロコシデンプンや乳糖の粉末を薬ですよと言って渡して服用させることがある。 それで本当に具合が良くなってしまうことをプラセボ効果という。
もちろんこういう業界にいるので日常茶飯事にプラセボという言葉はでてくるのだが、いちばん最初にプラセボ効果という言葉を知ったのは高校の家庭科の授業だった。 このときの先生が、だから薬なんていうのは人間には元来必要ないんだみたいな結論を出そうとしてこのプラセボ効果を引き合いに出した。 これをまともに受けた16歳の私は家に帰って父親にこのことを得意げに話して大激怒されてしまった記憶がある。
こういう類の考え方をもつ人というのは少なくない。 薬局に来る人の中にも(薬局に来てるのに!)今まで健康自慢で通っていたのにこの私が薬を飲むなんて!ていうタイプやどくだみとかアロエとかみのもんたとかが好きなタイプの人なんかで、とかく薬のことを悪玉のように決めつけてしまっていることがある・・・・確かに副作用や薬害は存在するし、その人の考えを尊重したいし、丈夫な体に生まれて今まで健康でよかったねと思うが、薬を悪と決め付けられることには内心ムカついている。 なら飲むな。 気力で治せ。 乳幼児死亡率が低いのも、平均寿命が長いのも、クオリティ・オブ・ライフが向上するのもアロエやココアのおかげだとでも言うのか。
プラセボという言葉は他に、治験(薬が製品化されるまでに、効果と安全性をチェックするために動物、健常者、疾ぺい患者に対して行う臨床試験)の比較対照の為に作られた、本物と外見が全く同じだが薬効成分が含まれない物体にも使われる。 だが最近は偽薬を実際に黙って患者に処方するということに対する倫理的な問題があるため、比較対照試験には全くのプラセボではなく類似薬効成分を含んだ物が使われる、と、聞いていたのだけど・・・
先日、医薬品メーカーのキッセイの人が薬局にやって来た。
「シナロング10mg錠の市場に出回っている製品の中に、0.06%の割合でプラセボが混じっていることが判明したので回収させていただきます。」
・・・どうしたらそんなことが起るんだろう? メーカーのひともわかんないらしい。 じゃあどうしてプラセボが含まれてるってわかったの? それもこのメーカーの人には不明らしい。 って言うのも販売元はキッセイだけど製造元はまた別の外資系の会社で、そこからの通達のままに回収しているってだけの状況で、とのこと・・・なんかこの業界もわけわかんないよ。
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私は我慢出来ないので薬にはお世話になりっぱなしです。
何だか、国産ハチミツは国産がほとんどないって話を思い出したよ。本当かなぁ?