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思考力も記憶力もなくひたすらカンだけに頼った人生を送るMIKAのツメの甘すぎる日常生活

   
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南青山→東品川→新代田→日本橋
松浦弥太郎という編集者兼古本屋兼エッセイストがいる。その考えのすべてに共感している訳ではないが、それでも同い年、断舎利型人間、本好き、アメリカンカルチャー好きというところに何となく親近感があって彼のエッセイを斜め読み。そのエッセイに、感性が鈍った時に自分がよく訪れるようにしている、と書いてあった3つの小規模な美術館。彼はそれらを訪れる度に感性を磨かれ、何かしらのヒントを得ることができるという。3つのうち庭園美術館は若い頃行った事がある。後の2つ、根津美術館はイメージ的に成金オヤジが価値も分からないままに専門家の言うとおりにコレクションしただけ、みたいなテイストもへったくれもないノリかなと思いこんでいて、今まで行こうと思ったことがなかった。原美術館の方は若い頃よくオリーブとかアンアンの有名スタイリストさんたちの行きつけの場所として紹介されていたなあという記憶がある。(話は脱線するが、今のアンアンはほとんど一般女子週刊誌的なノリになってしまってあの頃のトガリ気味な面影は全くなく、オリーブも10年前くらい前に廃刊になっているが、今マガジンハウスから出ているGinzaという雑誌は驚くほどあの頃のテイストを踏襲している。しかも大人の女になった元オリーブ少女、といった佇まいで、私の様な往年の読者にはちょっと感涙モノ。あの頃の有名スタイリストさんたちがこぞってこの雑誌に関わっているので当たり前といえば当たり前なのだが・・・)まだこんなにカフェが乱立する以前の80年代、こんなレトロな西洋風の白いタイル張りの建物の、芝生の敷き詰められた中庭に面した館内カフェでワインやコーヒーを飲むのはとびぬけて粋なことのように思われていた時代だった。当時の私にははっきり言って敷居がちょっと高かった。


地下鉄表参道駅を出て、高級ブランドの旗艦店やスタイリッシュな店も並ぶが、基本、瀟洒な住宅地である骨董通りを南下、その突き当りに根津美術館がある。私が訪れた日は、萩にある秀逸な陶磁器のコレクションで有名な美術館から貸与されたものを見せてくれていた。











・・・すごいね。いろんな美のタネをもらった。



たとえばこのアーチストでもなんでもない、いち職人作の素焼きの像の、表面の肌合いと色、背負っている農具や鞍や車輪など付属物の絶妙な造形と大きさ・・・押し付けがましさのない、さらりとして、それでいながら見る者の感覚のゆらぎを反映させるように刻々と移ろいながら浮かび上がってくる微妙で奥の深い美しさ。なんて品が良いんだろう。しばらくこの前で動くことができなかった。この写真では残念ながらあまり伝わらないんだけれど。



この美術館は常設コレクションの青銅器でも有名。この斬新な造形の青銅器たちが、なんと紀元前13世紀に作られたものだとは!!今まで縄文の火焔土器の造形がぶっちぎりNo.1だと思っていたけれど、これも凄い。この展示室はかなり暗く照明が落としてあり、そこに下からライトを当てられて浮かび上がる、青銅製の、巨大な、使用意図まったく不明の造形群。まるで未来の宇宙人がタイムマシン付きUFOで突然やって来て作るだけ作ってすぐ帰ってっちゃいましたヨ、みたいなノリがある。









お庭。某S県の某A美術館の庭との違いは推して知るべし。小雨が降った後ということも相まって素晴らしい散策の時を過ごさせていただいた。


この基本閑静な住宅街の骨董通りには、有名ブランドの旗艦店もいくつか立っているのだが、そのうちのひとつ、プラダの最上階で映画「華麗なるギャッツビー」の衣装店が開かれていたのでそこへも行ってみた。











はい次。JR品川駅中央口を出てすぐ左折。そのまま道なりに歩いて三菱関東閣の門を過ぎたらすぐの交差点を左折すると、原美術館が見えてくる。



この日やっていたのは、海を見たことがないトルコ人が初めて海を見たときの様子をフィルムに収めた作品群、それと、トルコのスラム街に生きる視覚障害者たちに、どうして目が見えなくなってしまったのか、そして、最後に見たのは何だったかをインタビューして、写真とともに展示した作品。


世の中には哀しく残酷にもかかわらずどこかに詩的な部分を持った出来事があちこちに転がっている。そこからストーリーが、物語が立ち上がってくる。これを、無意味だとか甘っちょろいとか世の中にはこれよりもっと残酷なことがあるんだぞと思う人は大勢いるだろうけれど、良かれ悪しかれどうも私は現実問題よりもそこから立ち上がってくるイメージや物語により重点を置いてしまうタイプのようで・・。


さて今回の上京の主要目的はBORISの土日2DAYSライブ。ライブがあるのは渋谷から出ている井の頭線の下北沢の次の新代田という駅の前。これだけ聞くと都会のように聞こえるが、実際行ってビックリ、カフェはおろかファストフードも喫茶店も駅前の通りに一軒もない。かろうじて巨大な売り上げ多そうなコンビニが一件。ただただ人口だけがべらぼうに多そうな町だった。ライブのほうは、凄かったよ。久々燃えた。モッシュの嵐でこんな映像しか撮れんかった。



有給をとった月曜日はウイークデーということで、日本銀行見学を、休みを合わせてとってくれたMIKA妹と申し込む。なかなか興味深かったのでウイークデーに上京する機会があれば行って見られることをお勧め。ただし写真撮影は中庭のみ。そこにある、昔、馬に乗ってやって来ていた顧客のための、馬の水飲み場と一緒に記念撮影。



その後妹に叱られる。小さい木のラベルが見えますでしょ?それに「お手をふれないでください」と書いてあったのに気付かず思いっきり抱きついていたから。場所が日本橋三越の隣だったので帰りに三越に寄ってより取り見取りの旬でハイソなカフェの中からハロッズを選んで英国式アフタヌーンティータイム。バタースポンジケーキを半分に切ってジャムを挟んだだけのシンプルなヴィクトリアンケーキが美味しかった。



その他今回の上京ではZARAで服2点、MOTORIMODAでメッシュのライダースジャケットをゲット。なかなかに充実した3日間だった。


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