思考力も記憶力もなくひたすらカンだけに頼った人生を送るMIKAのツメの甘すぎる日常生活
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それとカリフォルニアロールとトルティーヤとエビアボガド
こんなアウエーもアウエーのド田舎の、格下も格下との練習試合、しかも前日は雪まで降って、まるで真冬のそれも極寒日のようなそんな日の試合に、これだけの人数のサポーターがやってくるとはさすがサンフレッチェ・・・っていうか人数も旗の数もホームのガイナーレサポーターのほうが負けてないか? サポーター席以外にもスタンドの方に紫色のキャップやらユニホームやらタオルやらウインドブレーカーを身に着けた人たちがたくさん。 しかもその中の決して少なくない何人かは母と子のみでやって来ている・・・なんとも熱心なことで。 バードスタジアムで互角に応援合戦してる試合って初めて見たよ。 いっつもアウエーのサポーターってひとりかふたりなんだもの。
幸いにも雨雪の合間を縫って試合が運んでくれて、ずぶ濡れになるのは避けられたけど、それにしても寒かった。 前半は0-0で終了。 なかなか頑張ってるじゃん、なんて油断してハーフタイムにフレンチフライを買うのに並んでいるうちに後半がが始まって、スタンドに戻ってきた時には2点も取られていた。 しかしその後なんとあろうことか立て続けにガイナーレが2点も奪取。 あまりのことにいつもは冷静なAyu姫がぴょんぴょん飛び上がって喜んでしまい、持っていたペットボトルのお茶をそこいら中に撒き散らして膝をびしょびしょにしてしまった。 よく見るとAyu姫は雨合羽の下にちゃんとガイナーレのユニホームを着込んでいる。 しかもあの、胸に白い当て布をしてその上に毛筆で黒毛和牛だかなんだかって書いてあるさいっこ~にダサいやつ・・・それがサポーター魂ってやつなのか・・・私は死んでも着たくない。
同じ日の夜、英会話仲間とAnthonyとで湖山街道のグラッチェの向かいにできた回転寿司屋へ。 徹底したローコスト化を図るために醤油は醤油皿に注ぐのではなく、滴下ボトルで直接寿司の上にちょんちょんとかけるスタイル。 ディスプレイ操作による各自注文はもちろんのこと、注文した品も店員が持ってくるのではなく、注文品と書かれた灰皿のような物体の上に乗ってベルトコンベアーでやってくる。 したがってベルトコンベアー側に座った波平と私は総勢7人分の注文をデイスプレーでさばき~のコンベアーの上の皿をイカ取ってと言われれば取り~の注文品がコンベアーでやってきたらすかさず取り~の茶をいれ~のと自分が食べる暇もあらばこその忙しさだった・・・・いや実際は波平ほとんどひとりにまかせっきりだった。
「なんで俺一人忙しくしてんの?キミもそこ座ってんだからもっと働いてよ!!」
・・・ママはAnthonyのお守りで手いっぱいだ。 歴代の先生のなかでも特に日本語と日本文化に興味津々のAnthonyは、些細なことにいちいち関心を持ってママをやたら質問攻めにする。
「これ何って書いてあるの?」
「ソウサクズシ(創作寿司)だよ。寿司はわかるよね?」
「うん。 ソウサク、ソウサク・・・・(と、携帯辞書をひく)これ?」
「うん、この字この字。」
「Creation?」
「そうそう。 伝統的な寿司じゃなくて新しく創作した寿司ってことだよ。 ヌーベルキュイジーヌってやつ? で、寿司の前に接頭語がつくとスシじゃなくてズシって発音した方が自然かもね。」
「なんで?」
「しらね~よ。」
一時が万事こんな具合で面倒くさい。 みんなてんでに最近どうよの仕事話でもりあがっててAnthonyのことないがしろにしてるから、お守りを一手に引き受けざるをえない状況で御給仕どころの騒ぎではなかった・・・っていうかあんまり食べた気もしなかった。
「で、どれが一番おいしかったの?」
「で、どれが一番おいしかったの?」
「ツナマヨが一番おいしかったよ。 MIKAも注文して食べてみたら?」
「え~?う~ん・・」
「ツナマヨ嫌い?」
「いや、おいしいと思うよ。 思うんだけどさ・・・だけど寿司屋まで来てあえてツナマヨは注文しないよ。」
「なんで注文しないの?」
「なんでって・・・」
・・・・・う~ん。
余談だがAnthonyというとわしらの世代はついキャンディキャンディの丘の上の王子様を連想してしまう。 そのことを彼に説明したら王子かぁ~とまんざらでもなさそうだった。 Anthonyってどういう意味があるのって聞いたら知らない、っていうか意味ないらしく、じゃどうやってAnthoniyって名前がつけられたのかというと、両親がパラパラっと適当に本をめくってそこにかいてあったAnthonyという文字を指差してこれにしょ、ってだけの話だったらしい。 安直だけど誰とは言わんが意味持たせ過ぎて自滅するよりクールかも
余談だがAnthonyというとわしらの世代はついキャンディキャンディの丘の上の王子様を連想してしまう。 そのことを彼に説明したら王子かぁ~とまんざらでもなさそうだった。 Anthonyってどういう意味があるのって聞いたら知らない、っていうか意味ないらしく、じゃどうやってAnthoniyって名前がつけられたのかというと、両親がパラパラっと適当に本をめくってそこにかいてあったAnthonyという文字を指差してこれにしょ、ってだけの話だったらしい。 安直だけど誰とは言わんが意味持たせ過ぎて自滅するよりクールかも
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