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思考力も記憶力もなくひたすらカンだけに頼った人生を送るMIKAのツメの甘すぎる日常生活

   
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美術館三昧(写真はクリック拡大できます)
022.JPG六本木にある国立新美術館、ワシントンナショナルギャラリーのコレクション展へ。 印象派とそのちょい後あたりの、有名どころの1.5番手作品3つぐらいずつ、といった品ぞろえ。 


006.JPG気になった作品のポストカード購入。 上ふたつは、一瞬が永遠になるその瞬間、って感じが好き。 下の絵は今でこそクラッシックだけれど、描かれた当時はめちゃくちゃ前衛的、革新的で異質だったんだろうなあと想像してみる。 その筆致と色使いを間近に見ると、狂気と紙一重のエネルギー放射をまともに受けてちょっと呆然とする。
 

次、上野の国立西洋美術館、大英博物館所蔵の古代ギリシャ展へ。・・・石って彫ったことある? 絵を描くより数段大変だよ?・・・何のメソッドも道具も情報も無いところからいきなりこんなパーフェクトなもの作っちゃうなんてなあ・・・不思議なのは、男はなんかうっすら脂肪が乗って滑らかげで、お尻のところにえくぼなんか出てるし、女は結構筋肉質で、これって男尻だろ?としか思えないような腰つき・・・後ろから見ると男女いったいどっちなんだと迷うような彫刻が少なくないことだ。 ビーナスとかアドニスとかそういう美の神様だの美の化身だのを題材にすると、ギリシャ人の感覚ではなぜか両性具有的になってしまうらしい。 そういえば ギリシャってBLが普通に存在してたらしく、それ系の展示物も何点かあって、それを見てやたらアツくなってたメガネ女子たちが印象的だった。
 
009.JPGCA391832.JPG出口付近には巨大なガチャガチャが・・400円で四種類のギリシャ彫刻のレプリカフィギュアのうちの一つがランダムにでてくる。 この下段真ん中のゴーレムみたいなのゲットしたかったんだけどもしその右側のやつが出てきたらどうしようと思ってやめた。
 
034.JPGこの西洋美術館の建物はあのル・コルビジェ先生の作。 言われてみればおお、いかにもミッドセンチュリーな面構え・・・例えばピロティ(注:まあ言って見れば高床式ってこと?)、例えば四角い部屋区切りじゃないところ、例えばコンクリートと合板と壁面いっぱいのガラスと鉄の窓枠使い・・・それに建物って50年もたつと当初は使っていたけど不便だったり危険だったりの理由でトマソン化してる物体が出来てくるのもなんだかツボ。 例えば有名なF・L・ライトの落水荘・・・暖炉の前に移動式のでっかい赤い鉄の球がある。 これはお湯を沸かすための「とってもコジャレた」装置だったのだが、オール鉄製ゆえに熱くて触れずとっても危険な上に、確か初めて使用した時に赤い塗装がべろべろに溶け落ちたらしいという話を聞いた。 そんな訳でその鉄の球は湯沸かしとしてはたった一度しか使われなかったが、デザイン上と027.JPGっても重要なアクセントなので撤去もされずトマソン化。 この西洋美術館にもそんなトマソン物件が・・・これは当初中3階展示室として機能するはずだった・・・でもあぶないこんな階段! なんかあって訴えられたらどうする! ってなわけで後の時代に中3階への入り口は塞がれ、階段は見事にトマソン化。(注:トマソンとは・・・説明しようとすると長くなるのでウィキ参照してね)
 
ここには松方コレクションの常設展もある。 中世のイコンとかルネサンス、新古典主義とかゲンナリするほど宗教画見た後で、20世紀絵画の部屋に来るとなんか押しつけがましくなく自由に観れてほっとする。 好きなアーチストのひとりルオーもいくつかあった。 写真OKだったので撮ってみた。
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CA391835.JPGお昼は上野駅のハードロックカフェへ。 昼間っからテキーラすみません。 このあともうひとつ、竹橋の近代美術館に行く予定だったんだけど、まったりし過ぎて気がついたら閉館時間を過ぎてしまっていた。 しょうがないので銀座と新宿を適当にブラブラ。
 
 
 
007.JPG次の日はいつもの本屋、ブックファーストへ行ったあと竹橋へ向かう。 近代美術館のパウル・クレー展。 興味深かったのはその客層の違いだ。
 
ワシントンナショナルギャラリー展の客層・・・ウチの両親なんかそうだけど、バブル以前、情報量の格段に少なかった時代、大部分の日本人にとって、西洋絵画と言えば印象派を指すも同然だった。 そういった世代が主な客層。 あとはとりあえず有名どころの画家さんの絵がいっぱい来てるみたいだから、ちょっと見に行ってみとこうか層。
 
古代ギリシャ展の客層・・・これがなんか不思議な客層だったんだよね・・・美術館よりも博物館が似合いそうなタイプ・・・流行りだとか着るものや外見に全く無関心、オタクのみなさんの方が全然流行に敏感な感じがしたくらい、質実剛健、古典、歴史、哲学大好き、けど現代の政治や経済にはあんまり関心なし、求めるのは永遠究極の真理のみッス、みたいな。
 
で、パウル・クレー展の客層なんだけど・・比較的年齢層が若い。そして独創的なオシャレをしてる人が多い。 独創的なオシャレってともすればセンスが悪かったりひとりよがりで見るに堪えなかったり異様になよっちかったり懲りすぎて過剰になったりすることが多いんだけど、そうはならずに美的に納得できるっていうか・・・たとえば男子だけに限定して言っても、冴えたスカイブルーのTシャツに薄いパープルのスゥエットパーカを重ね着してたり、形はあくまでオーソドックスなシャツなんだけど柄や色に一癖あってしかもよく似合ってたり、普通丈のチノやワークパンツじゃなくってショーツを品よくものにしていて、足元はちょっと凝ったデザインのビルケンシュトックだったり、アイウエアやかぶりもの・・・奇をてらわず、古臭くならず、フェミ男にもならない範囲のアイテムを上手に使って着こなしている。 年齢層が比較的若いと言ったが老齢層もクールなオーラをまとった人が多かった。 職業的にたとえて言うと、アーチストとか服のデザイナーっていうより建築家とかプロダクトデザイナーとかウエブデザイナーとか、理系入ってます系の前衛クリエイターっぽい。 クレー自身がバウハウスの講師だったんだもんな・・・ツボが似てるんでしょうきっと。 もちろんクレーの絵にも線や色や構図やらものすごく刺激をうけたんだけど、おんなじくらい観客の皆さんにも楽しませてもらった。(ただしそういったオシャレをしたセンスのいい男女が性的に魅力的かというとそれとこれとは別問題なんだけど・・・)
 
 
 
008.JPG美術館とか博物館とか、こういうものを観に行くのって私にとってどういう意味があるのかというと、作品そのものを鑑賞する、っていうより、日常の何処かに無意識のうちに生かされているのを実感できる瞬間があるんだよね・・・本読んだり映画見たりすることにも通じることなんだけど・・・断片的な感覚をストックしに行くような感じ。
 

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