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思考力も記憶力もなくひたすらカンだけに頼った人生を送るMIKAのツメの甘すぎる日常生活

   
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気まぐれなパートナーを持つ仁くんの受難
湯梨浜の山陰道入口付近にある喫茶店でモーニングをいただくのは休日のささやかな楽しみ。 ここの客層はいわば、前にブログで言及した「魯山人展でかーなもんうちげになんぼでもあるがないやーと叫んだりするタイプ」のひとたちで、ヘビースモーカーも多いし大声で嫁の悪口や病気の話をしたり口をあけてくちゃくちゃ咀嚼する人がいたりして最悪の気分になったりする時もあるのだけど、モーニングの安さと美味しさには変えられないのだ。 バターのたっぷり塗られたトースト(自分ではどうしても遠慮がちに塗ってしまうし、第一バターというものを自分ちの冷蔵庫にストックしたくない。 体脂肪やコレステロール蓄積の元だからバターは週に1回くらいたっぷり使う、くらいで充分だと思う。が、そうなるとインターバル空きすぎて使い切る前にバターが酸化してしまって体に悪い。)に、生野菜サラダ、卵料理、飲み物。 卵料理は半熟卵やスクランブルエッグもいいけど塩味の効いたベーコンエッグでベーコンと白身の端っこがカリカリしててなおかつ黄身がとろっと流れ出すくらいの焼き具合だったら文句なし最高*\(^o^)/*



以前はこの喫茶店のすぐ近くにあった珈蔵という名前の喫茶店を、美味しいし値段の割にサービスいいし品が良いので贔屓にしていたのだけど、オーナー(望湖楼の息子っていう話なんだけど)がもういい加減この商売も飽きたし折よく介護施設があの土地を売ってくれって言ってるし、っていうんであんなに流行ってたのにオープンから8年足らずでいきなりあっさりすっぱりと廃業、店舗もちゅどーんと破壊してしまった。 鳥取市内ではシャミネの2階にあったUCCのモーニングが好きだったけどここもシャミネと1年間の耐震工事期間の折り合いがつかなかったと見えてあんなに流行ってたのに廃業。 新しくできるのは喫茶店ではなくカフェばかりで、カフェのメニューにはモーニングはおろかトーストさえないことが多い。 ドトールがかろうじて喫茶店風なメニューだけど、サンドイッチやホットドッグは美味しいのにトーストになるとパンはパサパサだし焼きは浅いし(よく焼いてくださいと言ったことがあったがこんがり、という表現には程遠く、ただパンの水分が余計に減っただけという感じだった。orz)自分で塗れとトーストの脇に添えられるのはバターではなくマーガリンですらなく塩味も風味もない、ただの固形半練り油、みたいな塗り物だ。



私より10歳くらい上の人達は、若い頃はもっぱら喫茶店に出入りしていただろうし、10歳くらい下の世代は、カフェのほうが身近で別に不自由も感じないだろう。 私はと言えば若い頃はカフェのオシャレさに断然惹かれていたし、酸味の強い昔ながらのコーヒーよりは今主流の深煎りとかエスプレッソで作るラテの方が好みではあるのだが、ひと年とった今なぜか、子供の頃身近だった喫茶店文化がものすごく懐かしく、それがどんどん消滅していってるのをちょっとさみしく感じている。 お茶請け用に喫茶豆の添えられたコーヒー、緑色やピンク色のソーダ水、ウエハースと缶詰めチェリーの添えられた卵黄率と乳脂肪率の低そうなアイスクリーム、缶詰のミカンやモモを缶汁ごとミキサーに入れて撹拌して作ったミックスジュース、結構酸っぱくて辛いレモンスカッシュ、レモンの輪切りが浮いていてテーブル上の塩をふって飲むトマトジュース、どぎつい緑色とピンク色の寒天と赤茶色の小さなえんどう豆がすりガラスの様な半透明の寒天の間から顔をのぞかせているなんともガーリーなルックスのみつまめ、ステンレスの楕円形のお皿にのった、飾りパセリ付きのサンドイッチや、ケチャップ味のスパゲッティーや、今ばやりのたっぷりのバターで焼いた甘い卵焼きみたいなパンケーキではなくて大判焼きの親分みたいな分厚いホットケーキ。 チューリップの様な独特な形に折られた紙ナプキンとそのホルダー、紙ナプキンでミイラのようにぐるぐる巻きにされたスプーンやフォーク。 テーブルの上にはなぜか10円で星占いのおみくじが出てくる機械とか100円で手のひらいっぱい分のナッツが出てくる機械なんかが置いてある店もよくあったしなあ。 



私の実家は、1階の前半分をさらに縦半分に分けて、右側は化粧品も扱う薬店、左側は喫茶店を営んでいた。 昭和44年の改築を挟んで昭和20年代後半から昭和の終わりあたりまで、温泉街の中心部にあったうちの喫茶店は、最盛期には朝は7時ごろから大型ミルでぶんぶん唸りをあげてそこいらじゅうにコーヒーの香りを撒き散らしながらひと仕事終えた農家の常連さん(通称、長靴軍団)を迎え入れ、お昼時には隣のタクシー会社や旅館の板場に、お昼ご飯となる焼き飯や、たまご焼きとケチャップとマヨネーズと輪切りきゅうりを挟んだサンドイッチと、人数分のコーヒーをポットに入れたものを出前してまわり、毎日夜9時過ぎまで旅館のお客やら芸者衆、地元の常連の若衆でごったがえしていた。 常連の若衆や芸者さんたちは毎日ひっきりなしに誰かしらが家の中まで上がり込んでいて、居間や食卓には毎日いつも家族以外の人が座ってて食べたり飲んだりいっしょにあそんだりテレビ見たりしてたっていう・・・・今考えると特殊な育ち方をしていたんだなあ・・・あ、アイスコーヒーはコールコーヒーとかレーコーと言ってたんだよね・・・



そんなわけで連休最終日の朝は件の喫茶店でモーニング。 道が混雑するのは解りきっていたのでそのまま鳥取に向かうつもりだったのだが、絶好のバイク日和につられてまたつい反対方向に向かってしまった。大山は混んでそうなのでそのまま山陰道で松江まで。 



美術館に行ったんだけどイマイチ今回の展示物には興味がわかず、ちょっと食傷気味。 しかし折よく午後2時から展示に関する講演会があるとアナウンスがあったので物足りなさを埋めるべく聴講。 この講演の内容がとても興味深かったのもさることながら、美術館内のホールは満員御礼。改めて松江の人々の意識の高さに感心するし、またそれがかなりのご高齢の方々という、いくつになっても向学心を失わないのは見習いたいところだ。



その後館内のレストランでカラメルの焦げ具合がなんとも絶妙で美味しいアップルパイとコーヒーをいただく。 そして混雑しないうちに山陰道に乗ってしまおうと思っていたのになぜか無性に境水道大橋が渡りたくなりふらっと美保関方面へ。 弓ヶ浜を抜け米子入りしたあたりからだんだん渋滞してきた。 スムースに行けばなんとか7時前にはバイク屋さんに着きそうだと思っていたが名和あたりでだんだんあきらめモードに。 とりあえずバイク屋さんに連絡を入れたところでハタと翌日が火曜日=定休日でバイクを返せないことに気づく。 結局バイク屋さんに帰ってきたのが7時20分。 当然明かりは消え、シャッターもすでに閉まっていた。 仁くんはアパートの前の駐車場に裸体のまま放置。



次の日の昼過ぎあたりから雨が降ってきた。 そのうち風がぴゅーぴゅー吹きだした。 台風が近づいてきているのをお昼のニュースで初めて知った。 でも台風は太平洋側を通るとニュースでは言っている。 まあそんなに風雨は強くならないんじゃないだろうか。 夜中には関東方面まで進んでしまうって言ってるし・・・
しかし風雨は夜に入ってどんどん強まってきた。 ごはんも食べに出られず非常食の封を開けながらひたすらテレビのニュースをイライラしながら見つめるだけの時間が過ぎる。 早く行ってくれ~っていってるのに、午前1時を過ぎても2時を過ぎてもテレビの天気図に描かれた台の字と円は一向に紀伊半島から先に進んでくれない。 じ、仁く~ん、大丈夫か仁く~ん・・・台風が心配で眠れないなんて人生始まって以来だよ( ;´Д`)



その時、がちゃーんと自転車が倒れるような音がして仁くんの防犯ブザーがけたたましい音をたてた。 仁くんが倒れたのかと思ったがそれにしては音が軽い。 でも仁くんが倒れてなくても倒れた自転車によって傷つけられたかも。 どうなったかを確かめなくてはいけないのだろうけれど、どうすることもできないだろうしどうなっているのか見るのも恐ろしい。 ちょっとした出来心と忘れっぽさの積み重ねが、仁くんを夜通し暴風雨ざらしにしてなおかつもしかしたら膨大な修理費用を生み出してしまうかもしれない状況に陥れてしまうとは・・・う、うえ~ん。 (T_T)



風はさらに強くなり、そのうちに突風が吹くたびに仁くんが揺れて防犯ブザーが作動するようになってしまった。

ぴぴぴぴぴぴぴ・・・・

・・・聞こえない。

ぴぴぴぴぴぴ・・・

・・・聞こえないったら。

ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ・・・

き、聞こえないもーん。風の音がつよくて聞こえないも~ん・・・


・・・止めたくても止め方を忘れてて止めることができない。 
そのうち心配を通り越して疲れ果てていつの間にか固まったまま眠ってしまっていた。 
夜通しブザーが鳴っていたかどうかはしたがって知らないし知りたくもない。orz


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